鋼構造物工事の建設業許可を取得する方法を解説します【群馬県】

2024年11月28日 2024年12月18日

kensetugyousei

群馬県の建設業許可なら任せろ！
群馬県を中心に建設業許可を専門にしている行政書士の小野です。

今回は、鋼構造物工事の建設業許可を取得したい事業者さんに向けて、
どのような要件を満たせば鋼構造物工事の建設業許可を取得できるのか？
そもそも鋼構造物工事はどんな工事が該当するのか？
（どんな工事を行っていれば実務経験として認められるか）
そんな疑問にお答えできればと思います。

ぜひ最後までご覧ください！

建設業許可における鋼構造物工事について

鋼構造物工事とは？

建設業許可上の鋼構造物工事とは、形鋼、鋼版等の鋼材の加工または
組立てにより工作物を築造する工事のことをいいます。

鋼構造物工事の具体的な工事内容（実務経験として認められる主な工事）

鋼構造物工事の建設業許可を実務経験で取得したい場合、下記のような工事実績が必要となります。

鉄骨工事
橋梁工事
鉄塔工事
石油、ガス等の貯蔵用タンク設置工事
屋外広告工事
閘門（こうもん）、水門等の門扉設置工事

『とび・土工・コンクリート工事』と『鋼構造物工事』の区分

「とび・土工・コンクリート工事」と「鋼構造物工事」の具体的な工事内容に【鉄骨工事】があります。
それらの違いは下記の通りになります。

『鋼構造物工事』：鉄骨の製作、加工から組立てまでを一貫して請け負う
とび・土工・コンクリート工事：既に加工された鉄骨を現場で組立てることのみを請け負う

また、【屋外広告工事】も共通の工事として挙げられていますが、違いは下記のようになります。

鋼構造物工事：現場で屋外広告物の製作、加工から設置までを一貫して請け負う
とび・土工・コンクリート工事：現場で組み立てのみを請負う

『消防施設工事』と『鋼構造物工事』の区分

ビルの外壁に固定された避難階段を設置する工事は『消防施設工事』ではなく、建築物の
躯体の一部の工事として『建築一式工事』又は『鋼構造物工事』に該当します。

鋼構造物工事の建設業許可を取得するには？

建設業許可を取得するためには下記の要件を満たす必要があります。

経営業務の管理責任者を設置すること
営業所に専任技術者を設置すること
適正な社会保険へ加入していること
財産的要件を満たしていること　など

今回は専任技術者について詳しく書いていきます。
その他の要件については、建設業許可を取得するためのポイントをご覧ください。

鋼構造物工事の専任技術者になるためには？

建設業許可の要件の一つである専任技術者。
建設業許可を取得するための大きなハードルとなっています。
そこで、資格のみ、資格＋実務経験、10年の実務経験にわけて解説いたします。

資格のみで専任技術者になれるケース

【技術検定】

一級土木施工管理技士
二級土木施工管理技士(土木)
一級建築施工管理技士
二級建築施工管理技士(軀体)

【建築士試験】

一級建築士

【技術士試験】

建設「鋼構造及びコンクリート」・総合技術監理(建設「鋼構造及びコンクリート」)

【技能検定】

鉄工(選択科目「製缶作業」又は「構造物鉄工作業」)・製罐

資格＋実務経験で専任技術者になれるケース

なし

実務経験で専任技術者になれるケース

大学にて指定学科を卒業し、３年以上の実務経験があること
高校にて指定学科を卒業し、５年以上の実務経験があること
鋼構造物工事の実務経験が１０年以上の実務経験があること

※鋼構造物工事は、指定建設業に該当する業種です。
　特定建設業許可を取得したい場合は、実務経験で専任技術者になることはできません。

■まとめ

いかがだったでしょうか。

今回は、鋼構造物工事の建設業許可を取得したい事業者さんに向けて
鋼構造物工事の工事内容や建設業許可の要件について解説させていただきました。

建設業許可を取得して事業を大きくしたい！
信用力をアップしたい！
そんな事業者さんのお力になれればと思います。

まだ建設業許可を取得するつもりはないけど、とりあえず
お話を聞いてみたいといったことでも、遠慮なくご相談ください。